生活に旨味を!しじみのブログ 

30代二児のパパが色々な情報を中心に書いている雑記ブログ。趣味日記もチラホラと( ˙༥˙ )

それで俺の兄貴は死んだ

一周忌が過ぎたので書いてみようと思う。

兄貴は俺の三つ上、男二人兄弟で生まれた。

物心ついた時から仲が悪くて、高校生になってからは会話というものがなかった。

 

俺が他県に大学に進学してからはますます疎遠になった。たまに家に帰っても同じ食卓で飯を食べても目すら合わせない。

この頃は兄貴も就職やらなんやらで苦労していた様だが、俺は自分の大学生活でいっぱいだった。

 

就職してからもそれは変わらず、相変わらず社会生活で実家のことは気にかけなかった。

両親とは連絡を取ったり、一年に一度帰るかどうかというところ。もちろん、兄貴のことなんか気にしたことはなかった。

 

30手前になり、実家で家族で酒を飲んだ。

相変わらず俺は兄貴と話さなかったが、昔みたいに険悪な雰囲気でもなく、このまま年を取ればお互いに話す様になるんだろーなーとか考えていた。

 

結婚してから実家に嫁と帰った時、チラッと兄貴を見た。仕事を探しているのかスーツ姿の写真が飾られていた。

 

ある夜、仕事から帰ってくつろいでいた時。母親から電話があった、聞こえるかどうかの声で、兄貴が死んだと。

言われて頭が真っ白になった。なぜか目の前の家族に動揺しているのを見られてはいけない気がして、自分で大丈夫大丈夫、と考え込んだ。

実家に帰る為にガソリンを入れてくると出かけた道の途中で現実に気づいた自分。車を走らせる最中泣き続けた。

 

実家に帰った翌朝。疲れ切った両親を見て現実を再確認した。仏壇の前で白くなっている兄貴を見て、兄貴が死んだと。死因は自殺だった。

父親が泣いていた。人生で見たことのない顔で、心から悲しんでいるのが分かった。

 

俺は兄貴に向かって一言だけ。そんなに人生つまらなかったんか、としか言えなかった。

 

葬式の最中も家族は泣き続けた。俺も。良い大人がみっともなく泣き続けた。4歳の長男が不思議そうな顔で俺を見ていた。

 

火葬が終わって骨になった兄貴。悲しがる両親の横で不気味なほどに落ち着く自分がいた。死んだらこれしか残らんのか、そう実感した。

 

小さい時から仲が悪かった兄貴。口も聞かなければ、目も合わさなかった兄貴。いなくなってから俺の中でどれだけ重要な人だったか気づいた。もう、後の祭りだった。

 

一周忌が終わって地元から帰った両親。もう、あんたしか家族はいないから、そう言われて俺の命は俺だけの物じゃなくなったと感じた。

家族を守る以外に両親を本当の意味で見ていかなければと思った。

 

一周忌の前に不思議な夢を見た。兄貴とドライブする夢だ。

死んだ兄貴に気づいた俺は泣いたが、兄貴は、お前は気にしなくて良いと言っていた。

朝起きて、兄貴の誕生日が今月だったと気づいた私は両親に連絡した。夢を見た前日が兄貴の誕生日だった。

 

 

この件で当たり前の事が当たり前ではないと気付かされた。

明日も朝起きたら妻と子供2人がいる。当然だけど、特別な1日がやってくる。自分の子供にはこんな思いをさせたくないと強く願っている。